幸せの選択
全身に、赤黒い痣が、あれが夢ではなかったんだと思い知らせる。
痛々しい自分の体を目の前にして、恐怖が蘇る


全身から力が抜けて、ヘナヘナとその場にしゃがみ込む
体はガタガタと震え始めた





「千秋ちゃん着替え……」


着替えを持ってきた玲衣さんは、私の様子を見て慌てて奥からバスローブを持ってきた。


「千秋ちゃん、とりあえずコレ着よう。立てる?」

掛けられたバスローブに手を通すと、玲衣さんに引き起こされた。



リビングまで戻ると、ソファーに腰掛けた私にそっと毛布を掛けてくれた。



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