幸せの選択
「千秋ちゃん、これ飲んで」


玲衣さんが手渡してくれたのは、温かいハーブティ

カップから伝わる熱が、冷えきった体を温めてくれる。





「ありがとうございます。でも、平気です」



「馬鹿ね。私に遠慮するなんて、100年早いわ。

ねえ、さっき何があったのか聞かないっていったけど、乗り掛かった船よ?

千秋ちゃんに付き合ってあげるわ。話して?」




私の肩を抱きながら背中を優しく擦ってくれている玲衣さんの手に少し力が入った。




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