幸せの選択
「間違っているか、否かは関係ないんです。明日が保障されている正社員の課長にはご理解いただけないと思います」




言い終わってから、トゲのある言い方になってしまったコトを後悔しても、口から出た事実は消せない。




――もう、どうでもいい




一度、自分の気持ちを真正面からぶつけてしまったことと、契約満了まで日が浅いコトが合わさって、妙な開き直りが生まれた。





「三島…」


普段の私から想像できなかったのか、課長の目が大きく開かれた。
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