幸せの選択
温かい湯気のたつカップを口元へ持っていくと、フワッと香りとその温かさにホッとする。



なぜか懐かしい気持がする佐々木さんの淹れてくれたコーヒー。



その時、ふといままでになかったイメージが浮かんだ。
忘れないうちにメモっておこうとバッグからノートを取り出す。



ノートにイメージを書くほどどんどん膨らんでくる。



「佐々木さん、ごめんなさい。私社に戻ります。コーヒーを頂いたおかげでイメージかなり固まってきました。これで失礼しますね」




このまま一気に仕上げたくて、残りのコーヒーを一気に飲み干して、店を出た。




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