幸せの選択
「三島ちゃーん!会議室準備終わってる?」



集中していた私の肩をボンボンと叩きながらそう言って、手元のデザイン画を覗きこむ長谷さん。


「あ…忘れてました」


「だと思った。三島ちゃんは集中すると外界シャットダウンだから」


「すみません……」



「どんまい!」と後ろ手を振りながら立ち去っていく長谷さん。

覗きこんだデザイン画について何も言われなかったってことは、今のところ合格ってことなのか?と少しホッとして椅子に座る。








「ちょっと、三島ちゃん会議室の準備!」


「あ、はい!今すぐ!」



蕎麦屋の出前のような返事をして慌てて会議室に向かう。


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