幸せの選択
「ち、ちょっと!やめてよ。誰か入ってきたらどうすんの?」


慌てて離れる私に対して、すごく落ち着いている晃樹





「えっ?俺的には目撃者ができた方が好都合なんだけど?言ってるでしょ?千秋が好きなんだって」



悪びれることもなく大声で話す晃樹は、私が慌てるのを少し……いや、大分楽しんでいるんだと思う。





「それ、冗談に聞こえるよ?からかわれてるとしか思えない」


反対側のテーブルを拭き始めた私の方へ「それってさ――」といいながらジリジリと近づいてくる





「俺の本気を、冗談にしようとしてるってこと?」
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