幸せの選択
「お先に失礼します」
出口で帰る挨拶をしている同僚に目だけ向け「お疲れさまでした」と返事をする。
再びパソコンに視線を戻す前に、チラリとデスクの時計を見る。
「8時か……」
午後1番できた佐々木さんからの電話は、若干のプラン変更が必要になった。
プラン変更自体は大したことなかったのだけれど、なんせ内装工事に入るのは明後日。
急な変更だから、間に合わないと工事を延期してもよかったんだろうけど、佐々木さんの物件は、私にとって初めての仕事だから、できるだけ佐々木さんの利益になるように動きたかった。
内装屋さんに連絡をして、使う家具の寸法変更を自社工房に連絡して――
佐々木さんとの打ち合わせを終えて、事務所に戻ってきた私はズーッとデスクでパソコンと睨めっこ。
出口で帰る挨拶をしている同僚に目だけ向け「お疲れさまでした」と返事をする。
再びパソコンに視線を戻す前に、チラリとデスクの時計を見る。
「8時か……」
午後1番できた佐々木さんからの電話は、若干のプラン変更が必要になった。
プラン変更自体は大したことなかったのだけれど、なんせ内装工事に入るのは明後日。
急な変更だから、間に合わないと工事を延期してもよかったんだろうけど、佐々木さんの物件は、私にとって初めての仕事だから、できるだけ佐々木さんの利益になるように動きたかった。
内装屋さんに連絡をして、使う家具の寸法変更を自社工房に連絡して――
佐々木さんとの打ち合わせを終えて、事務所に戻ってきた私はズーッとデスクでパソコンと睨めっこ。