幸せの選択
長谷さんが言う待ってる彼で思い浮かぶのは、晃樹しかいない。


まさか…ね?
さっき電話で帰るって言ってた晃樹が、待ってる?



急いで支度をして事務所を出る。
片手に持った携帯の画面に晃樹の名前を出す。



通話ボタンを押して呼び出す





プルルル……




耳にあてた携帯から呼び出し音が鳴る。
それとほぼ同時に、エレベーター脇の喫煙スペースから呼び出し音が鳴る





『千秋?終わったの?』


「晃樹!今どこにいるの?」



< 383 / 760 >

この作品をシェア

pagetop