幸せの選択
「いいの。誰かのお世話をするって、この年になると無性にしたくなるの」


「アハハハ……そんなものですか?」



「そうよ。この年になればフツーみんな自分の旦那や子供の面倒に忙殺されてるでしょ?それが、一人身には羨ましいの」






私がテーブルにつくと、あっという間に並べられるご飯やおかず
既に3品が並んでいるけど、玲衣さんはまだキッチンへ向かっていった。






「玲衣さん、こんなに食べられないです…」


「あら?そぉ?」



ニコニコしながら運んできたのは――




「えっ?湯豆腐ですか?」



「っそ。美味しそうでしょ?」



「………はい…でも……朝からはちょっと……」





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