幸せの選択
頭の奥底に、そんなこともあったかな?という程度の記憶しかない。
「差し入れなら他の女子社員からもあったけど、みんなアピールするように直接持ってくるんだ。なのに、お前は違った。しかも、メモに名前も書いてなかった」
「アハハ…よく考えると怪しいですね」
「うん?まぁ、メモとおにぎりだけならちょっと怪しいけど、もうひとつ差し入れされてたから、すぐにお前だって分かったよ」
かすかな記憶をたどっても、その時どんな物を渡したのかが分からない。
「お前、その時の俺の案件にかんする資料を纏めたファイルを一緒に置いておいてくれたんだ。相手先に提出する資料作りをお前にしか頼んでないから、それに関する資料をまとめられたのは、お前だけしかいない」
「ハッハハ……随分差し出がましいことしちゃいましたね」
「差し入れなら他の女子社員からもあったけど、みんなアピールするように直接持ってくるんだ。なのに、お前は違った。しかも、メモに名前も書いてなかった」
「アハハ…よく考えると怪しいですね」
「うん?まぁ、メモとおにぎりだけならちょっと怪しいけど、もうひとつ差し入れされてたから、すぐにお前だって分かったよ」
かすかな記憶をたどっても、その時どんな物を渡したのかが分からない。
「お前、その時の俺の案件にかんする資料を纏めたファイルを一緒に置いておいてくれたんだ。相手先に提出する資料作りをお前にしか頼んでないから、それに関する資料をまとめられたのは、お前だけしかいない」
「ハッハハ……随分差し出がましいことしちゃいましたね」