幸せの選択
「黙ってると肯定することになるよ」



恐る恐る晃樹の顔を見上げる

「ち、違うよ。し、仕事だよ!なんで?なんでそんな事言うの?」



震える心は悟られないようにしっかりと晃樹の目を見つめる。

すると、フッと顔を緩めて笑顔をつくる晃樹




「えっ?」



「なぁんだ。ちょっと焦った?上から見てたら、千秋が車から降りてきたのが見えたから来たの。ちょっとカマかけたんだけど、違ったみたいだね。良かったぁ」




「…………」






ケロっとそんなことを言ってのける晃樹に、全く腹が立たなかったわけじゃないけど、何だか疲れて怒る気力がなかった
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