幸せの選択
「それにしてもなぁ?三島ちゃん」



と腕を組む長谷さんは、ちょっと困ったような顔




「はい」


「気を付けなよ?嫉妬は怖いよ?今や人気ナンバーワンの御曹司だぞ?」


「……はい気をつけます」



「まぁ、俺としては優秀な部下が妙な嫉妬のせいで潰れて行くのを見たくないわけ」








そして「早く戻れぇ」と背中をポンと押してくれた。





確かに、この前といい、今日といい誰にも目撃されなかったからよかったものの、噂好きな女子社員に見つかっていれば、今頃私はこの場で仕事をしていられなかったかもしれない。



いつかの記憶が蘇る。






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