幸せの選択
「モテる男はつらいなぁ」


ハハハと笑う渉君と、しかめっ面の要さん、その間に立つ蘭





その姿を見るだけで、私の選択は間違いじゃなかったと思う。



どれが正解だなんて分からない

未来は誰にも見えないんだから




だけど、その時々に一生懸命出した答えは悪い方向へはいかないはず






「さぁ、蘭ちゃんそろそろ行こうか?真由が首を長ーくして待ってる」

「うん!」





「いってらっしゃい」

「行ってきます」




パタンと扉が閉まる。


その瞬間フワッとシトラスの香りがする





そっと後ろを振り返ると、
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