サクラサク(地味っ子②)
「初めて話しを聞いて・・・・
桜が急に心配になった・・・でも、遅かった・・
家からいなくなっていた・・・・そして、事故・・・
昨日みたいに手術室の前で待ったよ・・・
皮肉にも何ヶ月かぶりに家族全員が揃ったんだー・・・
術後、怪我自体はたいしたことなかったんだけどなぁ・・・・」
「けい?・・・」
「あー悪い・・・・桜、家族全員忘れたんだ」
「・・・そんなこと・・・あるのか?家族以外は・・・」
「覚えてた・・・・桜を根本的に苦しめ続けた
それが、一条家だったんだ・・・呆れるだろ・・
忘れられて、初めて気がついたよ・・・・・
まーなんとか、思い出すことができて
生活が落ち着いてきたとき、桜の写真を見たんだ
すごくよかった・・・俺にできることをしてやろう
桜がもし望むのであれば・・・・大好きだという
その写真を続けていけるように・・・・
結果、今に至る・・・・・
写真さえ・・・・なければ・・・・こんなことに・・・」
「違うだろう。さくちゃんは望んだ。自分の足で歩ける道を
その手助けを、家族がして何が悪い・・・
写真をしていなくても、飛行機にも乗る。
それこそ、歩いていても事故に遭う。
そんなことを悔やむ前に、お前にはすることが
山のようにあるんだ!」
そーだな・・・俺はたんに過去を懺悔したかったのか?