サクラサク(地味っ子②)

なにか動いた気配

駆け寄ったベットで

「さくら!さくら!」

目を開けて、小さな声で

「けいちゃん?」

呼んでる

「よかったー」

少し話して、また眠った

DRに見てもらい、今後の帰国日程の調整をした


海斗は、次の日、綾瀬の社員をサポートにつけてくれ

本人は、日本に帰った

桜は、肋骨と肺の手術あとで、体は動かせない

まだ、足がないことに気づいていない

2、3日高熱を出したが・・

症状が落ち着いてきたので

帰国OKの指示が出た

靖典の手配で帰国前日、藤宮のDRと看護師が

来ることになった

飛行機も柳田の手配でどうにかなった

おやじと帰国後のことについても話が出来た

蓮は、憔悴しているようだ・・・あたりまえか・・・


でも、俺はまだ話せていない・・・・

足がないことを・・・

とうとう、明日帰国だ・・・

藤宮から来たDRに相談してみた・・・

帰国前に話すか・・・帰国後か

DRからでた答えは

帰国後・・・・

俺は、何も言わず頷いた・・・

情けないが・・・一人で桜を支える自身が・・・なかった
< 102 / 176 >

この作品をシェア

pagetop