サクラサク(地味っ子②)
夕方の病院のロビー
照明も落とされ、夕日がわずかに差し込む
人影もなく、さみしい場所
2人はゆっくりと、座り
「あかりちゃん、ありがとう。ほんとごめん。体、大丈夫?」
目線を移すと、涙が・・・
「グスッ、どうして。桜は人のことばかり心配して・・・・」
「基本、桜は我侭に振る舞えないから・・・小さい頃から・・・
今日昼間はどうだった・・・」
「・・・起きてる時は大丈夫・・・・時々、うなされていた」
「・・・そうかぁー」
「もうすぐ、起き上がれるようになるんでしょ?」
「・・・あー」
「そしたら・・・・」
「分かってる・・・実感がないけど・・・直視したら・・・」
「これ以上桜が壊れないといいけど・・・」
2人はそれ以上は・・・・話さなかった