サクラサク(地味っ子②)

車で、ショッピングに行くというはーちゃんに

ウェストサイドにある

アネンバーグ写真美術館の前で降ろしてもらった

以前から一度は来てみたいところだった

巨匠たちの写真を

1枚1枚見て歩く

どんどん

意欲が湧いてくる

写真が撮りたい

足のことを忘れて、歩いていたら

痛ー

つまづきました

階段だー

『大丈夫ですか?』

振り返ると、綺麗な白人の女性

『はい。ありがとうございます』

女性は何故か、私を見ている

『あー義足なんです。最近やっと歩けるようになって』

ハッとした顔で

『あなた・・・sakuraさん?日本人の?』

えっ

『・・・はい。でもなんで?』
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