サクラサク(地味っ子②)
二人の生活
「・・・・聞いてるんだろ・・・」
「ええ。」
「NYじゃなかったのか?」
「そうね。でも、帰ってきたわ」
「すぐに、帰るくせに・・・4年間避けてたくせに・・・」
「もう、帰らないわ・・・それに、逃げない」
「・・・落ちぶれた俺を見て・・・・楽しむのか?・・・」
「そうね。それもいいかも」
蓮が、初めて顔を向けた
「馬鹿にするな!!!何がのぞみだ!!!!」
怒声をかぶせてくる
「馬鹿にしていないし・・・・のぞみもない・・・・」
「相変わらず、綺麗なママのお嬢様だなー欲のないやつなんか、
この世にはいないんだ。俺は、俺は汚いとこばかり見てきたんだー
梨園に群がるハイエナ達をなー」
叫び続ける蓮
「あら、私も汚いとこ見てきたは・・・・子供の頃から・・・
年季が違うのよ・・・・」
「フン・・・そうだったなぁ・・・結局、守られたままの甘ちゃんは
俺だったって訳か・・・・ハッハッハッーーーーーー」
乾いた声で笑い続ける蓮
「・・・今日は帰る。また来るわ」