サクラサク(地味っ子②)
私が、
「お手紙、ありがとうございました。くじけそうな私の
何よりの励みになりました。何度も何度も、読み返し
今では、ボロボロになりつつあります。でも、私の生涯の
宝物です。」
その言葉で、薫さんが恥ずかしそうに
「・・・本当は、お手紙なんてどうなんだろうって思ったの
書く事は書いてみたものの、どこに送ればいいのか
わからないし、全然知らない私の言葉なんて、必要ないかしらって
でも・・・主人が・・・」
微笑みながら、ご主人をみて、
「どうせ、読んでもらえるかどうかわからないんだから
悩んでないで出版社にでも、送ってみたらって、後押ししてくれて
それが、まさか本当に桜さんの手元に渡るなんて・・・
今日も、あんなところで、お会いできるなんて・・・
娘が引き寄せてくれたのかしら?」
5人は、写真立ての娘さんを見ながら・・・
この不思議な出会いに感謝した
それから、いろいろなことを話し
連絡先を伝え、その場を後にした
「不思議なことってあるねー」
「「ほんとにー」」