サクラサク(地味っ子②)
一人閉じこもっている俺
今更、桜がやってきた
どうせ、誰かに頼まれたのだろう
また、俺を捨てて消えるんだろう
そう思って、さらに酒に溺れそうになった
桜は、何を言うわけでもなく
毎日、朝から晩まで俺のそばにいた
昔、憧れていた・・・生活
隠れて酒を買ってきても、何も言わず
捨てていった
だんだん、体が軽くなる
家事を覚え、二人で買い物に行き
こんな普通のことが、楽しくて仕方ない
もう、桜がいてくれたら・・・・・俺は甘え、溺れている・・・桜に
「来週NYに行くわ」
今・・・なんて言った?
NYに・・・・行く?・・・
また俺を捨てるのか?
もう、どこにもいかないと言ったじゃないか
「二人で行くのよ!!」
俺も?・・・置いていかれるよりいいかー
でも、クリスマスって男じゃねぇーのか?
どっちにしろ、俺はもう手放さない!桜を