サクラサク(地味っ子②)

腰から下は、全く動かず、手も右手がわずかに動く

顔にも麻痺が出るかもしれない

周囲の落胆

自分を責めるあかり

まだ、赤ん坊の時はよかった

少し大きくなり出すと、毛色の変わった子供を見る周囲の目

外出もできなくなり、あかりは海と家に閉じこもるようになった

その頃には、海斗以外と会話をすることもなかった

そんなあかりを、気遣う綾瀬の親兄弟から、NY行きを

提案されたとき、海斗はそれを受け、海が3歳の時渡米した

しかし、言葉もわからない異国で、あかりは更に

カラに閉じこもった

手をこまねいていた海斗が、圭介に相談・・・もしかしたら

っと、妹、桜を連れてきたのだ
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