サクラサク(地味っ子②)
今の俺のこと知っているのだろうか?
知っているのかどうかは、計り知れないが
あかりの話す、昔・・・今の俺
酒に溺れ
桜しか受け入れなかった日本での俺
桜は、俺を外に連れ出すためにNYに来たんだ
それは、幼馴染でも知り合いでもない この 綾瀬家
プライドの高い俺なら、友人たちの話なんて・・・聞かない
同じ目線で、話す彼女に合わせるため
そして、ダウン症でも元気いっぱい育っている海に合わせるため
それは、間違いなく俺の心に響いた
また、前に進めるかもしれない
人を信じることができるかもしれない
疲れて眠る海を眺めている桜の横に座り
海を眺める
「桜、出会わせてくれてありがとう」
俺の言葉に、静かに涙を流す桜
こんなに綺麗になったんだなぁ
改めて、大人になった桜を見る