俺様♂何様 遥様♀
瑠伊side



『じゃー、瑠伊!!アップ行くよ』



カメラマンの声でかい



『はぁーい。よろしくお願いします』




これは、俺のキャラ。
爽やか系で売ってる………らしい。
でも、撮影のメンバーは、俺の本性を知ってる……





『いいよぉ〜。笑顔ちょうだい??』




カメラマンが言った。
適当に、笑顔にする。
はぁー、仕事が増えてきて遥とあまり家以外で会う事が減った。それに家に帰るのも遅いときは、遥寝てるし………
欲求不満??………




『瑠伊!!!!!顔、笑ってない;;;;これ終わったら今日終わりだから;;』




えっ!!!
まじ
ラッキー

俄然やる気な俺



『じゃ、今日はこれで終わり』




よっしゃ!!!!
今日は7時であがれる。

が、



『ちょいまち!!!
瑠伊、映画のオファー来てるよ!!』




またか…………


『断っておいて!!悪いな;;』




いきなり城田がマジな顔になった。


『この作品は、期待が高い初映画には最高だ。遥ちゃんになんか言われたの?』


『遥は、関係ない……』





『とりあえず、脚本だけ持って帰れ』





そう言って城田は、脚本を俺の胸に押し付けてきた。


遥が関係ないわけじゃない。オファーを断るのは、マネージャーで、事務所からも圧力がかかってるはず。悪いと思ってる…………でも、もうみたくない
あの時みたいに泣いている遥を…………
本人には、ぜってぇ〜言わないけど、あれ以来俺は、俳優業はすべて断ってる。

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