大切なもの
次の日、私は学校に行って、留美ちゃん、山崎さん、星野さんに手紙を渡した。


みんな笑顔で受け取ってくれて、書いてよかったなあ。と思った。









…席に着くと


「小川あ~~」


慎二だ。





「なに?」


「昨日お前、そこの公園で遊んでたよな!?オレ、見たんで!!」


「え~!そうなん!声かけてくれればよかったんに」


「だって女子ばっかりなんに恥ずかしいやん」


「そっか~」




「慎二~~!!」


「慎二、誰か呼んでるよ」


「あ、じゃあ小川行ってくる!」


そういいちょこちょこ走って慎二は声の元へと行った。





その直後に、


「小川さーん!」


星野さんの声。


「あ、うん何?」


「次理科だから一緒に理科室いこ~よ!」


「うんっ!」








…この頃から、だんだん私と美奈は山崎さんと星野さんのグループへ行きだした。


山崎さん、星野さんが嫌いな植田さんは、他の違うグループで仲良くしていた。


そして、渚と亜希子、2人で仲が良くて、


無口で大人っぽい留美ちゃんは、小学校の頃から仲がよかった子と一緒に居る。











…私は山崎さん、星野さん、美奈でいる時がとても楽しくて、あまり周りを見れていなかった。



あと、山崎さんは下の名前が「いちか」で、いの字をとって“いっちゃん”

星野さんは下の名前が「えみ」で、えの字をとって“えっちゃん”というあだ名がこの頃について、


ゆき、美奈、いっちゃん、えっちゃんと呼び合う仲になっていた。







…私はずっとこのグループでもっと仲良くなっていくんだろうなって思っていた。
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