大切なもの
しばらくたったある日、渚から、






「もういっちゃん怒ってないって♪」



そういうことを聞いて、もー、調子いいんだから。と思いながらも、少しほっとした。




でも私は戻る勇気がなくて、ずっと渚と亜希子のところにいた。




本当に渚と亜希子は心から優しくて、




いつも安心できる居場所だった。



多分、渚と亜希子がいなかったら、私絶対つぶれてたよ;;


本当に本当に、ありがとう。


















そんなある日、渚と亜希子と私の3人でいたとき、



「もうすぐ宿泊合宿だねっっ!」


と渚。


「そうだねっ。一緒の班になりたいね~~」


「うん…でもなれるかな?」


「なれることを願って(笑)」





そうして宿泊合宿の班決め。



…先生から機械的に組まれた結果、渚と亜希子は一緒の班になれたけど



私は、小学校6年の頃一緒のクラスだった、南楓(みなみかえで)ちゃんと、


クラスでおかっぱで超無口の鈴木華(すずきはな)ちゃんと一緒の班になった。


楓ちゃんは見るからに超お嬢様。


ロングで栗色の髪の毛を、いつもポニーテールで縛ってる。


真っ白な肌に猫のような目。


…本当にお嬢様。制服がとても似合う子。


でも性格は私と結構気が合って、


恋バナももちろんするし、


なんたって小学校6年の頃のクラスも部活も一緒だしね。


しかも楓ちゃんはクラスで類君と仲がいい男子、宮内(みやうち)が好きってゆうし!











…ってことでその日を境に私は楓ちゃんとも仲良くなった。


華ちゃんとも、少し話して、ちょっと距離が詰めれたような感じだった。






そして男子のメンバーは…
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