大切なもの
ドアを開けたらなんと、













シーン…


もう半数以上人がいるにもかかわらずシーンとした空気。


私と渚は小学校6年の時のクラスは違ったけど、お互い学級崩壊寸前の常にうるさいクラスであったため、こんな空気に少し戸惑った。


私と渚は目で会話をし、お互いの席についた。


立ち歩いて話せるような空気ではなかったから。


私はその時、


(何このクラス~~???こんなつまらなそうなクラスで1年間過ごさなきゃいけないの~~??私耐えられるかな!?)


という不安だけが頭を駆け巡った。
















私の前の席は吉岡京介(よしおかきょうすけ)という男子で、


同じ小学校出身で、クラスは一緒になったことがないけれど、


ただ、席が前後という理由だけで、いっぱい話した。


もちろんこそこそっと。そんな普通の声で話せるような空気じゃなかったから。






…京介と話してたら見覚えのある人が京介の隣に座った。


















「…!!」


私は思わず、目の色を変えてしまった。
< 4 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop