大切なもの
「あんな、今から、オレが弘太郎を連れて行くけん、弘太郎と福島で話させん?」
「えっ、じゃあ慎二と弘太郎がこっちに来るん?」
「うん…どうかな?」
もももも、もしかして…
これってWデートみたいなの!?
つーか初めて慎二の私服見ることになる!??
うわー!!!どうしよどうしよ…
「小川ー…?大丈夫ー??」
「あ…大丈夫!!」
「んで福島も大丈夫?」
「どうだろうかな…。千穂にちょっときいてみるわ」
キィ…
ドアを開けて、千穂の前に行く。
「ねえ千穂。」
「慎二何だって?」
「今ね、慎二と弘太郎が遊んでるらしいんだけど、こっちに遊びに来てもいいか?って」
「うん、いいよー!弘太郎も結構面白いし、なんたってゆきと慎二が話せるしねっ!」
…千穂はまた私に対して気を遣ってくれたようだ。
「あ、慎二?千穂もいいって言うからおいで」
「ホントー?じゃあ今から弘太郎つれて行くから。お前の家でな?」
「うんそうだよ、はーい。待ってます!」
ピッ
「あ、千穂?今から慎二と弘太郎来るって」
「ゆき、弘太郎ともそうとう仲良くなってたんやなあ」
「そうそ、まあいろいろあってね(笑)つーか千穂は弘太郎とよく話すの?」
「うんー☆宿泊合宿でしりとりとかしたよっ」
あー、弘太郎頑張ったんやなあ。としみじみ思いながら、
「んじゃっ、男の子も来ることだしちょっと部屋片付けましょうか?」
「そうやなーっ」
そう言い、喋りながら部屋を片付けながら30分経過…
「…ここ小川の家かなあ?」
「そうやね?小川っち書いてあるし」
そういう声が外から聞こえてきた。