大切なもの
「んっ?今絶対外で慎二と弘太郎の声したよな?」
「えーっ、ウチは聞こえんかったけど、おるんかな!?」
ドキドキしながらも外を覗くと…
白いTシャツと短パンを着ている慎二と、
青いTシャツとGパンを着ている弘太郎の姿が。
「あーっ!!!慎二!弘太郎!!上ーっ!」
私は自分の部屋から慎二と弘太郎に手を振った。
「おーっ!小川!入っていいか?」
「うんーっ!おいでっ!」
そう言い、私は慎二と弘太郎を家の中に入れた。
「結構綺麗じゃん」
「えへへ、今千穂と頑張って掃除しました。ねーっ?」
「うん。…で、慎二と弘太郎はどうしてきたん?」
「あ、俺らはただ遊びに来ただけだよなっ?弘太郎?」
「あ…そそそ、そうだけど…」
ヤバイ。弘太郎緊張度MAXだ。
…そう思い、何かと会話を投げかけてリラックスさせようと思う私。
「あーっ、そういうばもうすぐ毎年恒例の地元のお祭りあるよねっー?」
「毎年あれ楽しいよなあ!」
「そうやなあ…ウチ今年は誰と行こうかなあ?」
あっ!!!!
ウチラ4人で行ったらいいじゃ~ん♪
…私は即そう思い、
「ねえっ、慎二も弘太郎も千穂も、他に行く人居ないんだったら4人で行かないっ?」
「オレは別にサッカーもその日ないしいいけど…」
「ウチもいいよーっ!ゆきと一緒やったら楽しいやろうし♪」
「弘太郎は…」
「行くーーーっ!!!!!!絶対行くよ!!!」
一瞬、弘太郎の目が、輝いたように見えた。
私は心の中で、みんなで楽しめたらいいなっ。と思いつつも
「よーしっ、んぢゃあその日の夕方の5時くらいに現地集合ねっ♪」
「わかったあー。」
「楽しみやなあ!」
「あ、んぢゃあゆき、せっかく4人やけんマリ○パーティせんっ?」
「うんっ♪みんな!千穂がマ○パしたいっちゆうんやけどせん?」
「「いいよー!」」
そのまま、マリ○をしながら4人で盛り上がり、暗くなるまで遊んだ。