大切なもの
最初に、慎二の要望で焼きそば屋に行き、100円で焼きそば購入。
その後、思わず光る飴に惹かれて、私と千穂だけ購入。
カキ氷屋さんやりんごあめ屋さんやくじも回って…。
もう、屋台もほとんど閉まっていて、今はメインイベントの花火を4人で川原に座って見ている。
時間は、9時を回っていた。
「今日はめちゃ楽しかったねえー!」
「うんー。また4人で来たいなっ」
私は、慎二との今のこの友達の関係がすごくすごくよかった。
付き合ってたらここまで好き勝手できないし、友達だからこそお互いここまで素で遊べる。
今多分慎二も私以上に仲良くしている女っていないだろうし…。
ずっと、ずっとこの関係でもいいかなあ。って思った。
今、この関係が幸せだったから。
「花火見終わったら解散なのが惜しいなっ…。」
「でも、また明日は部活だし、今日はもう帰らないとねっ。」
「また夏休みどっか4人で行ったりしよーよっ!」
「「「うんっ!」」」
そう色々会話を交わし、
「本当に楽しかったなあっ!!バイバイっ!」
と私はとびきりの笑顔で言い、みんなに別れを告げた。