大切なもの
第五章・揺れる心 2学期初め~合唱コンクールまで
夏休みもあっと言う間に終わり、とうとう二学期。
夏休み後半戦は、ほとんど部活に明け暮れていた。
前半はよく部活が終わる時間がかぶっていたが、後半は部活のかぶる時間帯すら合わず、慎二とはなかなか会えずにいた。
弘太郎と千穂の相談も、お祭り以来いろいろ忙しく、減っていて、
私にとって、二学期が早く始まって毎日慎二に会いたい!と思う反面、
二学期の初日は、しばらく会ってないから顔見ただけでドキドキするかも…
その思いが交差し、少し複雑な気持ちになっていた。
(うっわ…何かもう私のこととか夏休み後半考えてくれてたのだろうか。サッカーに明け暮れてたとかならまだ全然いいんだけどな)
そう思いながら一学期毎日通った道を、夏休み体操服で部活に通ってた気持ちとは違う、また新たな気持ちで葵と歩く。
少し不安なまま学校に着くと、
「ゆ~き♪久しぶり!!!!」
一番最初に美奈にすごく元気な声で話しかけられた。
「美奈久々!!!アンタ肌白いまんまやん!普通夏休みに真っ黒になってるもんやろ!」
「だってさ~部活で剣道ばっかやったし、行き帰りも日焼け止め塗りまくって頑張ったよ」
「努力のたまものってやつですか。同じ室内の部活として若干この差は落ち込む~…」
そう言い無理矢理お互いの腕を比べる。
「…それよりさ!ゆき九州大会出場おめでとう!慎二君とはどうなったん!夏休み何したん!!!」
「質問攻めやめてよ!えっと…」
ひとつひとつ答えようとすると、
「慎二おはよー!!!お前黒さ変わったんか変わらんかわからんけど相変わらずやな(笑)」
(え!?慎二今来たんや!!!)
…態度には出していないが、美奈と話しているのに、慎二が気になってしょうがない。
美奈が慎二の存在に気づいたのかあたしの心を読まれたのかはわからないけど。
「ゆき、慎二君来たから話にいってきなさい。」
…美奈にそういい放たれた。
「え?命令ですか???あたしは美奈と…っておい!」
美奈に押されて慎二の元へ行く。
夏休み後半戦は、ほとんど部活に明け暮れていた。
前半はよく部活が終わる時間がかぶっていたが、後半は部活のかぶる時間帯すら合わず、慎二とはなかなか会えずにいた。
弘太郎と千穂の相談も、お祭り以来いろいろ忙しく、減っていて、
私にとって、二学期が早く始まって毎日慎二に会いたい!と思う反面、
二学期の初日は、しばらく会ってないから顔見ただけでドキドキするかも…
その思いが交差し、少し複雑な気持ちになっていた。
(うっわ…何かもう私のこととか夏休み後半考えてくれてたのだろうか。サッカーに明け暮れてたとかならまだ全然いいんだけどな)
そう思いながら一学期毎日通った道を、夏休み体操服で部活に通ってた気持ちとは違う、また新たな気持ちで葵と歩く。
少し不安なまま学校に着くと、
「ゆ~き♪久しぶり!!!!」
一番最初に美奈にすごく元気な声で話しかけられた。
「美奈久々!!!アンタ肌白いまんまやん!普通夏休みに真っ黒になってるもんやろ!」
「だってさ~部活で剣道ばっかやったし、行き帰りも日焼け止め塗りまくって頑張ったよ」
「努力のたまものってやつですか。同じ室内の部活として若干この差は落ち込む~…」
そう言い無理矢理お互いの腕を比べる。
「…それよりさ!ゆき九州大会出場おめでとう!慎二君とはどうなったん!夏休み何したん!!!」
「質問攻めやめてよ!えっと…」
ひとつひとつ答えようとすると、
「慎二おはよー!!!お前黒さ変わったんか変わらんかわからんけど相変わらずやな(笑)」
(え!?慎二今来たんや!!!)
…態度には出していないが、美奈と話しているのに、慎二が気になってしょうがない。
美奈が慎二の存在に気づいたのかあたしの心を読まれたのかはわからないけど。
「ゆき、慎二君来たから話にいってきなさい。」
…美奈にそういい放たれた。
「え?命令ですか???あたしは美奈と…っておい!」
美奈に押されて慎二の元へ行く。