【短編】絡まる糸
『だめ?』



戸惑いで言葉を失っていたあたしにリョウが聞いてくる。



「だ、め……じゃないけど、……いいの?」

『いいよ。じゃあ……』





いつものように待ち合わせして、ケータイを切ったあたしの頬は、自然とゆるんでいた。

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