君色
先輩から降って来た言葉は冷たく突き刺さる言葉。
「…なんでお前くんだよ」
「もぉ…拓斗ぉなにこの子?」
私をバカにするような女の甘い声。
「……先輩?私……先輩に会いに……」
「うぜぇ」
「せんぱいっ?」
「いい加減気づけよ…!俺がお前なんか本気にしねーよ」
嘲笑うような声。
先輩は私になんか興味なかったんだ…ね………
涙が溢れる。
「…そうですよね。……さようなら」
私はその場を急いであとにした。
「ック…うわぁぁぁぁ……!!」
屋上から出た瞬間私は叫んだ。
周りの目を気にしないくらいに……