君色
だから俺はすぐにクラスの女を呼んだ。
前に告白されたヤツを―
俺が誘えばすぐに乗ってきた。
その好きでもなんでもない女を抱き始めると千彩希が来た。
『た…くと…先輩…?』
千彩希は驚いたような悲しむような目を俺に向けた。
でも俺はわざと舌打ちをする。
女は甘ったれた声で俺の名前を呼ぶ。
気持ちわりぃ。
俺の名前を読んでいいのは千彩希だけなんだよ!!
『帰れ。』
また俺は千彩希に冷たい言葉をかける。
千彩希は泣きながらでてった。
…ごめんな。千彩希。