君色
最近そう思うことがすごい増えた。
私…拓斗先輩が……好きなんだ…
「はあぁぁぁ!」
拓斗先輩いま何してるかな?
30分前に別れたばっかなのに先輩が恋しくなる。
携帯の電話帳から拓斗先輩のメモリを呼び出す。
電話…かけよっかな?
ピリリリリ
「わっ!!?」
私がドキドキしながら通話ボタンを押そうとした瞬間電話が来た。
私は不機嫌になって
「はい?」
と無愛想に答えた。
「…千彩希?俺だけど……」
おれおれ詐欺!?
ってんなわけない…
大好きな拓斗先輩の声。
「…もしもーし?千彩希ー?」
「あぁ!はいっ!?何でしょうか?」
慌てて返事をする。