禁断の果実
*後ろ姿*
春の日差しを浴び、静かな教室で先生の声が響いていた。
真面目にノートを取っている生徒もいれば、教科書で隠して携帯をいじっている生徒や化粧をしている生徒もいる。
だけど毎日が穏やかな日々だった。
でも一人だけ穏やかなじゃない生徒がいる・・・椎名美咲(17)
あたしの心は先生を見るたびに胸がどきどきして熱くなる。
黒板に文字を書いている先生の後ろ姿を見つめてぽーっと顔を赤くしていた。
あたしはずっと担任の和泉涼介(27)先生が好きだった。
綺麗に整った顔立ち。背が高くスラッとした長い手足。
少しだけ長い黒髪…
教師とは言えないセンスのいい服装。
ぽーっと見つめていると先生が振り返り、軽いため息をついた。
それであたしははっと我に返り和泉先生を見つめる。
「・・・・西野真海、授業中にメールをするな。北川沙絵子・・・化粧なんかしたってどうせ変わらねーぞ」
2人とも席は教壇から離れているのに、先生にはすべてお見通しだった。
「お前ら俺の授業でいい度胸だな。そんなにつまんない?」
真面目にノートを取っている生徒もいれば、教科書で隠して携帯をいじっている生徒や化粧をしている生徒もいる。
だけど毎日が穏やかな日々だった。
でも一人だけ穏やかなじゃない生徒がいる・・・椎名美咲(17)
あたしの心は先生を見るたびに胸がどきどきして熱くなる。
黒板に文字を書いている先生の後ろ姿を見つめてぽーっと顔を赤くしていた。
あたしはずっと担任の和泉涼介(27)先生が好きだった。
綺麗に整った顔立ち。背が高くスラッとした長い手足。
少しだけ長い黒髪…
教師とは言えないセンスのいい服装。
ぽーっと見つめていると先生が振り返り、軽いため息をついた。
それであたしははっと我に返り和泉先生を見つめる。
「・・・・西野真海、授業中にメールをするな。北川沙絵子・・・化粧なんかしたってどうせ変わらねーぞ」
2人とも席は教壇から離れているのに、先生にはすべてお見通しだった。
「お前ら俺の授業でいい度胸だな。そんなにつまんない?」