続☆恋×彼氏×元カレ☆
名波 Side悠希
俺は名波に呼ばれ愛梨は走っていってしまった。
「愛梨」
「吉田くん!!」
…なんだよ。
愛梨を追いかけたい。
でも問題はこいつにあるとわかってる。
「なに?」
ちょっとたって、ようやく口を開いた。
「好きなの。」
「…」
は?
「吉田くんが好きなの」
「…!」
そう言われて抱きつかれた。
どうすればいいか戸惑ってると。
ガタッ
え?
「…!愛梨」
まじ?
愛梨。
愛梨はまた走っていってしまった。
「愛梨」
今度こそ追いかけなきゃヤバイ。
「まって」
名波に腕を捕まれた。
「離して」
「やだっ。あの子が好きなの…?」
…。
こいつに言わなきゃ終わんないのか。
「名波、俺の彼女だって知ってるよね?」
「…」
軽く頷いた。
「俺、あいつが好きなんだ。追いかけなきゃ。」
「でも、あの子は吉田くんを必要としてないかもしれないじゃん。」
嫌みっぽいが、本人は涙目。
精一杯の訴えなんだろう。