オトナのキュンラブ†堕落~人でなしの恋†『色悪』シリーズ
凌の素肌に舌を這わせながら、手探りで熱の在処を探り当てる。
体温の低い凌のものだとは思えないような、熱くて硬いその場所を探り当てると指を絡め包み込んだ
ゆるゆると、それから次第に加速していく指先から凌の熱が移ってきたかのように私の体の芯に火がつく。
顔を上げると、凌が形の良い眉を微かに寄せ
「---っ、……」
堪えきれないように切なげに短く息を吐いた。
その壮絶なまでの色気に、私は息を呑んだ。
凌のすべてが欲しい---
凌とひとつに溶けあって、私の中に取り込んでしまいたかった。
私は凌を跨いだままソファーの上で膝立ちになり、手の中の凌を自分の濡れた部分をあてがうとゆっくり体を沈めて行った。
「っ、ん……」
ほんの少し呑み込んだだけなのに苦しいくらいいっぱいで、私は身震いしながら凌のシャツにしがみついた。
「俺のカタチを忘れたのか?もっと深く呑みこめよ」
深呼吸を繰り返し時間をかけながら腰を落とし、もっとも深い場所まで凌を呑みこんだ時---
突然部屋に鳴り響いた電話の音に身を強ばらせる。
私は体の奥まで深く凌を呑み込んだまま、縛りつけられたかのように硬直していた。