Treasure in Paradise【Brack☆Jack2】
「あいつら、そのコードナンバーが必要だったんじゃないかな?」

「コードナンバーだけじゃない、俺達の烙印はそれ自体が暗号化されてるんだ、奴等は烙印そのものが欲しかったのかもな」

「あたし達のナンバーと図案が、何かのキーワードになってるとか、場所を表すコードとか…」

「だとしたら、いくら数字が暗号化されてる図だとしても、解読されるのは時間の問題、か」

「幸いなのはミサトの番号が奪われていない、ってこと」


 ユイの言葉に、全員は頷いた。

 この街に来た時、知らずに3人でインホアのもとを尋ねなかったのは、正解だったということになる。


「問題は、それが何なのかってことだな」


 ミサトは、おもむろに鍵を取り出した。


「これには関係ないかな?」


 皆は視線を鍵に向ける。
< 112 / 207 >

この作品をシェア

pagetop