Treasure in Paradise【Brack☆Jack2】
「何かね、全ての事に意味があるような気がするの。今まであたし達が生きてきた経緯も、こうやってみんなに出会ったことも、今、あたしの手の中にこの小さな鍵があるってことも…」

「鍵に使われる数字って言や…」

「暗証番号…」

「9桁の数字があるんだから、それかなりいいセンいってるんじゃない?」


 絡んだ糸を、少しづつ、少しづつ解いて。


「暗証番号と鍵がいるってことは…」

「どこかのドア?」

「俺は昔、映画でミサイルの発射システムを起動するシーンで、鍵と暗証番号使ってたのを見たぜ?」

「ちょっとやめてよエイジ…今は冗談言ってる場合じゃ」


 おもむろに、四人の動きが止まった。

 見たことのない形をした鍵。

 9桁の暗証番号。


「まさか…な」

「いくら何でも…ねェ?」

「あながち有り得ない話でもないわ」

「ユイ…あんたまたそんな」


 苦笑するミサトをよそに、ユイはいつもの調子で続けた。
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