Treasure in Paradise【Brack☆Jack2】
「でも…危険すぎる」

「承知の上よ。それでも私、ここを離れる訳にはいかないの。がやらなければいけないことがたくさんあるから」

「ユイ…」

「俺たちのどっちかが残ったほうがいいんじゃねェのか?」


 レンが言った。

 だがユイは、その申し出を断る。


「決戦の時の為に、戦力は温存してた方がいい。あなた達3人は、別行動を取らないほうが得策ね」

「…そりゃ、適切な状況判断で」


 複雑な表情を浮かべ、エイジが言う。


「明日の朝一番の便に乗れるように手配しておくから。あなた達はゆっくり休んで。わたしは大丈夫、これでも部下がいるから」


 そう言うとユイは、部屋を出て行った。

 あとに残された3人は、ソファに座ったまま考え込ん でいた。
< 117 / 207 >

この作品をシェア

pagetop