Treasure in Paradise【Brack☆Jack2】
「しかし、君も無茶なことを…まさか一人で敵地に乗り込むとはね」
明らかに嘲る口調で。
「無茶は時には、無謀とも言える。先のことを考えて行動しないと、この世界では命を落とすことになりかねない」
「そんなことは判ってる。だけど、そうせずにはいられなかった…!!」
「君はいつから、そんなに感情的になったんだね? 昔の君は、もっと冷静で優秀な人間だった」
「そんなことはどうでもいい」
ユイは、強い口調で言葉を遮る。
「…母さんは、どこ!?」
「あの女は、まだまだ使える駒だよ。実に忠実な駒だ」
「……!!」
ガチャガチャ、と金属の音がする。
どんなに暴れても 、両手の鎖は虚しく音を立てるだけだった。
明らかに嘲る口調で。
「無茶は時には、無謀とも言える。先のことを考えて行動しないと、この世界では命を落とすことになりかねない」
「そんなことは判ってる。だけど、そうせずにはいられなかった…!!」
「君はいつから、そんなに感情的になったんだね? 昔の君は、もっと冷静で優秀な人間だった」
「そんなことはどうでもいい」
ユイは、強い口調で言葉を遮る。
「…母さんは、どこ!?」
「あの女は、まだまだ使える駒だよ。実に忠実な駒だ」
「……!!」
ガチャガチャ、と金属の音がする。
どんなに暴れても 、両手の鎖は虚しく音を立てるだけだった。