Treasure in Paradise【Brack☆Jack2】
「本部ビルを爆破するには、俺たちの9桁のコードナンバーが必要不可欠…ナンバーを覚えてる俺たちはいつでもあのビルを爆破できる訳だが、肝心の、爆破装置を起動させるシステムが何処にあるのか、分からない」


 確信はない。

 だが、心当たりは1つしかない。


「『AGORA』だよね。でも、爆破は…しないよ」


 紙をテーブルの上に置き、ミサトは顔を上げる。


「まずユイを助ける。しがらみも断ち切る。後は、みんなが笑って暮らすの…OK?」

「確信してんだろ?」


 今まで黙っていたレンが言った。

 ミサトは、ゆっくりと頷く。


「ジジイの望み…あたしが、叶える」

「…任せるぜ」


 レンも紙に目を通す。
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