Treasure in Paradise【Brack☆Jack2】
「あんたはユイの身の安全を保障することを条件に、ロンに知っている限りの情報を提供した。そんなところでしょ?」
インホアはあきらかに動揺しているようだった。
ミサトは、右手で左腕を触る。
「このプログラムをロンに売り渡して…自分達の身の安全は確保される。でも、それだけじゃコトは終わらない…あたし達にとってすべての終焉は来ない」
下におろしたままの、インホアの手が微かに震えている。
「あなた達にとっての終焉…そんなことは知らないわ」
「………」
「私は…あの子がどんなに苦しんでいるか知ってる…。あの子にどんな重荷を背負わせてしまったのか、あなたには…あなたにはそれが、理解出来るっていうの!?」
インホアは初めて感情的に、叫びに近い言葉を発した。
「だから何としても、あの子を救いたかった…!!」
「…いくら血の繋がった親子でも、一緒にいないとダメだよね。お互いの気持ちが、全く判ってない」
「……え?」
ミサトは、インホアを真っすぐに見つめる。
インホアはあきらかに動揺しているようだった。
ミサトは、右手で左腕を触る。
「このプログラムをロンに売り渡して…自分達の身の安全は確保される。でも、それだけじゃコトは終わらない…あたし達にとってすべての終焉は来ない」
下におろしたままの、インホアの手が微かに震えている。
「あなた達にとっての終焉…そんなことは知らないわ」
「………」
「私は…あの子がどんなに苦しんでいるか知ってる…。あの子にどんな重荷を背負わせてしまったのか、あなたには…あなたにはそれが、理解出来るっていうの!?」
インホアは初めて感情的に、叫びに近い言葉を発した。
「だから何としても、あの子を救いたかった…!!」
「…いくら血の繋がった親子でも、一緒にいないとダメだよね。お互いの気持ちが、全く判ってない」
「……え?」
ミサトは、インホアを真っすぐに見つめる。