Treasure in Paradise【Brack☆Jack2】
【4】
【4】
いくら戦ったところで、他勢に無勢なのはわかりきっていた。
ミサトのように銃の腕が一人前っていうワケでもないし、第一、足技ひとつでここまで来たのだ、銃は持っていなかった。
「大人しくしてもらおうか」
威嚇で撃たれた銃弾は、エイジの右肩をかすめた。
「…っ」
顔を歪め、エイジはそれでもロンを見据える。
だがその視線のもっと奥に、一人の女の姿が見えた。
「ユイ!!」
傷ついた身体をひきずるように、ユイは銃をロンに向ける。
「その人に手を出したら、私が許さない」
「この人数を相手に、何ができる?」
大して驚く様子もなく、ロンは言った。
そして、部下に二人を捉えるように命令する。
いくら戦ったところで、他勢に無勢なのはわかりきっていた。
ミサトのように銃の腕が一人前っていうワケでもないし、第一、足技ひとつでここまで来たのだ、銃は持っていなかった。
「大人しくしてもらおうか」
威嚇で撃たれた銃弾は、エイジの右肩をかすめた。
「…っ」
顔を歪め、エイジはそれでもロンを見据える。
だがその視線のもっと奥に、一人の女の姿が見えた。
「ユイ!!」
傷ついた身体をひきずるように、ユイは銃をロンに向ける。
「その人に手を出したら、私が許さない」
「この人数を相手に、何ができる?」
大して驚く様子もなく、ロンは言った。
そして、部下に二人を捉えるように命令する。