Treasure in Paradise【Brack☆Jack2】
「…ま、すぐにでも行きたい気持ちはわかるがな」
あまり浮かない顔をしているエイジを見て、レンは軽くため息をつき、店を出て行こうとする。
「テメェこそ、何をそんなに焦ってるんだ?」
「焦る?」
後ろからそう声をかけられ、入り口で立ち止まり、振り返るレン。
追い打ちをかけるように、エイジは更に言葉を続けた。
「あァ、テメェは焦ってる。それはこの手紙にどんな意味が隠されてるか、十分わかってるからだ。そうだろ?」
エイジは、手紙をテーブルの上に置いた。
「分かってるさ。だからこそ、急がなくちゃならねェ。 そうじゃねェのか?」
「“適切な状況判断”。俺が言いてェのは、いまのテメェにはそれが欠けてるってことだよ」
レンは黙り込んだ。
「組織に教えられたこと…それは、俺たちの体に染み付いてるんじゃなかったのか?」
「関係ねェ!!!!」
レンは、エイジの胸倉を掴んだ。
エイジの口から、タバコがぽろりと床に落ちる。
あまり浮かない顔をしているエイジを見て、レンは軽くため息をつき、店を出て行こうとする。
「テメェこそ、何をそんなに焦ってるんだ?」
「焦る?」
後ろからそう声をかけられ、入り口で立ち止まり、振り返るレン。
追い打ちをかけるように、エイジは更に言葉を続けた。
「あァ、テメェは焦ってる。それはこの手紙にどんな意味が隠されてるか、十分わかってるからだ。そうだろ?」
エイジは、手紙をテーブルの上に置いた。
「分かってるさ。だからこそ、急がなくちゃならねェ。 そうじゃねェのか?」
「“適切な状況判断”。俺が言いてェのは、いまのテメェにはそれが欠けてるってことだよ」
レンは黙り込んだ。
「組織に教えられたこと…それは、俺たちの体に染み付いてるんじゃなかったのか?」
「関係ねェ!!!!」
レンは、エイジの胸倉を掴んだ。
エイジの口から、タバコがぽろりと床に落ちる。