Treasure in Paradise【Brack☆Jack2】
「…てか、ホントに来るのかよ…」
何にしろ、手持ち無沙汰だった。
「組織の教え、その一。常に冷静であれ」
エイジがあんなことを言うものだから、思わず口を突いて出てくる。
「その二。疑わしきは、例えどんなに小さくても潰す」
ここまで来て、まだ。
組織から完璧に抜けきれない自分がいる。
それは、相棒であるエイジにも同じことが言えるのだろう。
「その三」
「適切な状況判断…よね」
不意に、そんな声が聞こえる。
聞き間違えることのあるはずがないその声に、レンはふと、口元を緩ませた。
「…よぉ。思ったより早かったな」
「そう? でもまさかレンがいるなんて思ってなかったわ」
カウンターの、レンの隣に座ってミサトは言った。
何にしろ、手持ち無沙汰だった。
「組織の教え、その一。常に冷静であれ」
エイジがあんなことを言うものだから、思わず口を突いて出てくる。
「その二。疑わしきは、例えどんなに小さくても潰す」
ここまで来て、まだ。
組織から完璧に抜けきれない自分がいる。
それは、相棒であるエイジにも同じことが言えるのだろう。
「その三」
「適切な状況判断…よね」
不意に、そんな声が聞こえる。
聞き間違えることのあるはずがないその声に、レンはふと、口元を緩ませた。
「…よぉ。思ったより早かったな」
「そう? でもまさかレンがいるなんて思ってなかったわ」
カウンターの、レンの隣に座ってミサトは言った。