オレンジジュース~俺と一人の生徒~
太ももを押さえながら、振り向いた俺の目に飛び込んできたのは…
「頑張り過ぎだよ~!!大丈夫、先生!」
俺の天使。
ダサい俺も
受入れてくれるかわいい天使。
「やっべ~、足つりそう!」
「先生オヤジだから、3日後くらいに筋肉痛だね!」
俺の背中を叩く。
そして、周りに誰もいなくなった時、
「先生、かっこよかったよ。惚れ直しちゃったぁ!」
えへへ…
おいおい、ニヤけるだろ。
俺は、緩む口元を隠す為に笑いながら、大声を出す。
「おらぁ!!次はお前らの番だぞ!!」