オレンジジュース~俺と一人の生徒~
矢沢の好物のパスタを食いに店に入ったが
そこには俺の高校の制服を着た奴がいた。
だから、その店はやめた。
教師と生徒って
こういうこと。
やっぱり無理なんだ。
ほんの少し頭によぎった妄想はすぐに消された。
『矢沢直と付き合えたら…』
だめだめ。
無理に決まってる。
俺は矢沢を無事に卒業させなきゃ。
俺の気持ちを伝えるのは
卒業してから…
でもな、わかってんだ。
卒業する頃になると、
もう俺なんか必要ねぇってこと。
女子高生の恋なんて
そんなものなんだ。