オレンジジュース~俺と一人の生徒~
俺は大事な直を抱きしめながら、数ヶ月の寂しさを思い出していた。
本当に寂しかった。
心配だった。
隣にいてくれるはずの直が、
いないんだって思うと、胸の奥が締め付けられた。
でも、
どこかで信じていたのかな、俺。
だから、必死で俺の家付近をうろつく生徒を遠ざけたり、彼女いるって堂々と生徒に話したりした。
お前がいつ俺の元に戻ってきてもいいように
着々と準備をしていたのかも知れないな・・・俺は。