オレンジジュース~俺と一人の生徒~
俺の選択が正しいか間違っているか、そんなことは俺にもわかってるんだ。
でも、この道が間違っているとしても・・・
俺はその道を選んだ。
辛い想いをさせるかも知れない。
でも、その分たくさんの幸せをあげよう。
何年か経って、「あの頃、大変だったよね」なんて
2人で思い出して、笑うんだ。
俺は部活が終わると、スーツに着替えた。
俺の気持ちを伝えたかった。
生徒との恋愛に興味があるような教師だと思われたくない。
軽い気持ちで付き合うことを決めたわけじゃない。
この愛が半端じゃなく、大きくて
強くて・・・
一生に一度の大恋愛なんだと、直の家族にも知って欲しかった。
殴られる覚悟で
俺は直の家に向かった。